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AR(拡張現実)を体験するときによく使用されるARマーカー。
マーカーを認識することで、拡張する付加情報や位置を計算し、情報が表示される仕組みになっています。
では、このARマーカーとは一体何なのでしょうか?QRコードとの違いとは?
今回は、ARマーカーの仕組みや使い方、QRコードとの違いについてまとめてみました。
ARの認識方法
ARの認識方法は、主にGPSから取得した位置情報によって、それに合った付加情報を表示する仕組みである「ロケーションベースAR」と、「ビジョンベースAR」と呼ばれる画像を認識して付加情報を表示する仕組みのものに分けられます。
ビジョンベースARは、ARマーカーを使用する「マーカー型AR」と、マーカーを使用せず建物の角などのコーナー点、特徴点をARマーカーの代わりにして付加情報を表示させるものとに大別されます。
ARマーカーとは?
基本のARマーカーとは、黒い枠の正方形に白と黒のパターン化した図形のものです。
しかし、ARマーカーは認証できればどのような画像でも認識画像にすることができます。イラストや写真などをバーコードのように認識画像に設定することが可能です。
ただ、認識しやすい画像と認識しにくい画像があります。
ARマーカーとして認識しやすい画像
・枠のある写真やイラスト
・色の境界がはっきりしているもの
・コントラストが高いもの
このような写真やイラストが、ARマーカーとして認識しやすい画像となります。
ARは上下左右を認識しますので、上下が確認できないような単純なイラストや写真は誤認識や認識しないなどのトラブルが発生する可能性があります。また、単純な図形が並んだもの(○が2つ、△が3つなど)ですと、同一のものとして認識する場合もありますので、単純なものよりデザイン性のある画像の方が好ましいと言えます。
スマートフォンなどのカメラを通してARマーカーを見ると、CG映像がその上に表示されます。カメラの動きによってARマーカーを見る角度が変わりますので、表示されている映像もカメラの動きで角度や大きさが変化していきます。
QRコードとは?
QRはコードで認識する、二次元コードの方式の1つになります。
従来のバーコードは横方向に情報を持ち、20桁程度の情報量を扱っていますが、QRコードは縦横に情報を持ち、バーコードの数十倍から数百倍の情報量を扱うことができます。
3隅に四角いシンボルがあるのが特徴で、360度度の方向からでも読み取りが可能、固定のパターンがあることも特徴です。
QRコードは主に、ウェブの画面や広告、名刺、地図上などに印刷されています。ウェブへリンクする事が主な目的で、サイトへのアクセスを簡易的にするため、URLを記録したQRコードを表示して利用されています。一つのQRコードにウェブリンク一つの情報が入っていて、リンクへ飛ばして完結します。QRコードを利用するには、ウェブ上にホームページなどの情報やシステムを作成して公開する必要があります。
ARマーカーとQRコードの違い
基本の黒枠に白と黒のARマーカーは見た目、QRコードに似ています。では、ARマーカーとQRコードの一番の違いはと言うと、取り扱える情報の幅にあります。
ARコードは動画や画像、音声など様々な情報を取り扱うことができますが、QRコードはウェブのアドレスなどの文字データ情報を扱うのみです。
また、QRコードは一度作成すると情報を書き換えたり、追加することはできませんが、ARマーカーは、マーカーに常に新しい情報を追加できたり、書き換えることができるところが特長です。
そして、両者の最大の違いはQRコードがウェブ上で単一の情報として完結してしまうのに対し、ARマーカーは見る角度や距離によって変化するデジタル情報を、現実世界にリンクさせることです。
ARマーカーの使い方
ARマーカー使用方法の流れですが、
1.ARマーカーにしたい画像(イラスト、写真)を専用デバイスに取り込む
2.取り込んだ画像に表示したいデジタル情報を設定する
となります。ARアプリを作成するには、無料で手軽にできるものから、プロが使用する技術まで多岐にわたります。ARマーカーを作成したあとは、ARマーカーに対応しているツールを起動したカメラで、マーカーを見ることによって設定したデジタル情報が表示されます。
ARマーカーのメリット・デメリット
ARマーカーを使うメリットは、既にある真や印刷物などをARマーカーに設定できるので、QRコードのようにQRコードを掲載するためだけに新たに印刷物を制作しなくてよいことです。
イベントや店舗など特定の場所に置いて集客ができること、マーカーと表示するデジタル情報の雰囲気を統一することができるなどが上げられます。
また、ARマーカー自体を販売するビジネスも可能です。
ARマーカーまとめ
今回は、ARマーカーとQRコードの違いや仕組みについて、少し掘り下げてみました。
ARマーカーとQRコードは、取り扱える分野が異なっていました。
現在は企業などで多く活用されている技術ですが、ARマーカーもQRコードも無料で作ることができるので、手軽に楽しんでみるのもいいかもしれません。
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