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【VR・AR市場の未来】VR・AR市場成長の鍵は?

投稿日:2018年1月12日

VR市場

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2016年はVR元年と呼ばれた年でした。

VR関連のハードウェアは次々と発表され、コンテンツも充実を見せています。

今後のAR・VR市場はどうなっていくのでしょうか?今後も成長を遂げ、大型産業へと姿を変えるのでしょうか?そんな気になるAR・VR市場を少し見てみましょう。

 

海外のAR・VR市場は?

AR・VRのハードウェア、ソフトウェアおよび関連サービスの合計支出額は、2017年の91.2億ドルから、2018年には前年比95%増の178億ドルに、2021年には1593億ドルに達する見通しである。2016年から2021年にかけての年間平均成長率(CAGR)は98.8%と高い成長が見込まれる。

引用:IDC Japan(株)Worldwide Semiannual Augmented and Virtual Reality Spending Guide

これを見てわかるように、2021年までに世界のAR、VR関連市場は1600億ドル規模へ順調に成長していくようです。かなり高い成長率です。

2018年最も支出が多いと予測されるのはアメリカ(64億ドル)、次いで日本を除くアジア太平洋地域(51億ドル)、ヨーロッパ・中東・アフリカ地域(30億ドル)となり、アメリカでは2021年まで成長が加速、2020年には成長率がピークに達すると見込まれています。

 

一方日本のAR・VR市場

同社によると、2017年から2021年の世界のAR市場年間平均成長率は159.7%に対して、日本の成長率は41.4%とされています。

VR市場は世界が62.4%に対し、日本は25.7%の成長率にとどまっています。2021年のデバイスの出荷台数も世界ではVRは約4,000万台、ARが約2,000万台規模になるとの予想ですが、日本ではVRデバイスが約100万台、ARで約8万台と世界と大きく差が開いています。

 

AR・VR市場 世界に比べて日本は出遅れている?

欧米でのAR・VRビジネス利用率は10%なのですが、日本はARが2%、VRが3%の利用率とまだまだ低い傾向があります。

その理由としては、利益化が難しい、外注コストがかかる、ヘッド・マウント・ディスプレイの価格などが挙げられています。

日本では、組立製造などの分野で2017年から2021年のCAGRは70%を超えると予想されていますが、教育分野での利用の成長率が世界に比べてかなり低いという結果が出ています。

 

ビジネス市場でのユースケース

AR・VRビジネス利用でのユースケースは、各分野で大きく異なります。

もっとも支出が多い分野は流通・サービス業、次いで製造・資源エネルギー分野となり、2021年までのVRビジネス市場を牽引するのは金額面で見ればこの二つの分野と予測されます。

流通・サービス分野で見ると、オンライン店舗での展示は2018年から2021年まででCAGR 225%と急成長を遂げる予測がされています。

 

AR・VR市場を成長させる鍵

ハードウェアの進化

2017年のVRハードウェア市場シェアは、スクリーンレス型が全体の約半数、ケーブル型が4割程度、残りをスタンドアロン型が占めています。

スクリーンレス型とはスマートフォンをヘッド・マウント・ディスプレイにはめ込むタイプ、ケーブル型はパソコンとケーブルで接続するタイプです。スタンドアロン型は他のリソースに依存せず単独でVR体験できるハードウェアを指しますが、現在のシェアはほとんどない状態です。

しかし、2021年に向けて、このスタンドアロン型が急成長すると予測されていて、今後は単独で機能するがジェット型がシェアを拡大する見込みです。

 

プラットフォームの充実

ハードウェアの充実だけでは市場は拡大しません。AR・VRコンテンツの開発と、それを提供するプラットフォームの充実がAR・VR市場の成長に欠かせません。

ハードとソフト両面からの投資と開発が必要となります。

 

ユーザーの体験

AR・VR市場が成長するためには、体験者の裾野をいかにして広げるかが課題となっています。

AR・VR体験のない人よりも体験したことがある人の方が、実際にビジネスに採用したり導入意向を持っていることが多く、AR・VR体験とビジネス利用には相関関係があるようです。実際に体験してみることが、今後の市場拡大の鍵になりそうです。

 

AR・VR市場の未来

世界のAR・VR市場に比べると日本市場はやや見劣りしてしまいますが、現在、企業に関してはVRを顧客向けと社内向けの両方で採用する環境が整いつつあります。

今後、スタンドアロン型ハードウェアのシェアが拡大し、プラットフォームが整備されることによって、VRを採用する企業も増え、VRの技術がさらに身近になっていくことでしょう。

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