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【VR酔い対策】VR酔いになってしまったときの対処法と予防法

投稿日:2018年2月21日

VR酔い

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前回はVR酔いの原因とメカニズムについて探ってみました。

今回はその対策として対処法と予防法について掘り下げてみたいと思います。車酔いや船酔いは、事前に対策をすることも可能ですが、VR酔いはどうなんでしょうか?

 

VR酔いになる前に!VR体験をする前に覚えておいて欲しいこと

VR体験をする前に、ぜひ知っておいていただきたいことは、「気分が悪くなったらすぐにVR体験を中止すること」です。

VR酔いの初期症状、頭痛、熱く感じる、汗ばむなどを感じたら、すぐにVR体験を中止してください。長くプレイすれば、症状もそのぶん悪化します。無理やりVRを続けずに、ヘッド・マウント・ディスプレイをはずして休みましょう。また、VR体験でめまいが起こる場合もありますので、急に立ち上がったりしないよう気をつけてください。

無理をして続行すると、VR酔いが数日続いてしまう可能性もあり、日常生活に支障をきたす場合もあります。体調が回復するまでVRの使用を控えて、十分休息をとるようにしてください。

 

VR酔いになりやすい人っているの?

乗り物に酔いやすい人はVR酔いになりやすいことが多く、相関関係があります。

VR酔いにも個人差があり、三半規管が強い人はなりにくい、女性のほうが男性よりもなりやすい、12歳から15歳までは酔いやすいなどの傾向があります。また、少しずつ慣れてくるとVR酔いになりにくいようです。

 

VR酔いが発生しやすい環境

VR酔いがおこるのには、環境が影響している場合が多くあります。

VR酔いが起こりやすい映像とは、画面が激しく動いたり、明滅が多いシーン、残像減少が多いなどです。

部屋が暗い、天井が低いなど視界が悪い場合、画面が大きすぎる、または小さすぎるなどの周辺環境問題、長時間プレイして疲労がある、ヘッドセットと目の距離に問題があるなどのユーザー側の問題などが原因でVR酔いが発生しやすくなります。

 

VR酔い予防法

VR酔いを未然に防ぐ、VR体験をする前の準備

睡眠をしっかり取り、VRゲームを行う前に軽く体をほぐしておく、空腹だと酔いやすいので、軽く何か食べておくなどの下準備をしておくとよいでしょう。

車酔い、船酔い予防の方法とよく似ていますね。ガムをかんだり飴を舐める、梅干を食べるのも、いいかもしれません。車などの酔い止めもVR酔いには効果がありますが、常用するのは体に悪いので使用する際には注意が必要です。

疲れがたまっているときは、VR酔いを引き起こすリスクがあがります。また、耳の感染症にかかっている場合など、耳の健康状態に問題がある場合にVR体験をすると不快感があるかもしれません。

また、VR体験を開始する前は、ディスプレイとヘッドセットを正しく調整してください。ヘッドセットが頭に対して正しい位置に装着されているか、ディスプレイをハッキリ見ることができるか確認してください。正しく装着されていないと、VR酔いの原因につながります。

 

VR酔いを防ぐためのVR体験中の注意

座ってVR体験する

可能であるならば、座ってVR体験することをお勧めします。しっかり視野が確保できる位置に座って安定感を得ることが重要です。

 

VRを長時間しない、VR酔いしにくいコンテンツを選ぶ

VR体験が初めての場合は、最初から長時間するのではなく、数分程度に抑えておいたほうがいいでしょう。

VR酔いはコンテンツが大きく影響します。静止画で慣らして、動画に移るようにすれば少しはVR酔いも軽減できるはずです。カメラの視点が少ないもの、動きが激しくないコンテンツを選んで試して見るとよいでしょう。

また、休憩をはさみながらVR体験することが理想的です。

 

VRを見たときに焦点が自然に合う

ヘッド・マウント・ディスプレイで画面を見たときに、焦点がなるべく自然で合っている状態にするとVR酔いしにくくなります。

また、VR体験中にも瞬きしたり、目を閉じるなどして目を休ませることも大事です。

 

VR体験中は激しく頭を動かさない

頭をゆっくり動かし、激しく早く頭を動かさないことがVR酔い対策になります。

 

VRに慣れる

一部の人は繰り返しVR体験することで、その環境に適応することができます。体がVR環境に慣れるまで、少しずつコンテンツを変えながら体験の強度を高めていくことがVR慣れにつながります。

VR酔いしにくいコンテンツを選びながら、少しずつ慣らしていくこともVR酔い対策として有効です。

初めてVR体験をしたさいに、VR酔いなどの不快感を経験したからといって、それがずっと続くとは限りません。VRコンテンツを何度も経験して徐々に体を慣らしていけば、より楽しいVR体験ができることでしょう。

しかし、気分や体調がすぐれないときに再開するのは、VR酔いをひどくする可能性があります。体調が万全になってから再開することをお勧めします。

 

VR酔いになってしまった場合の対処法

気分転換する

窓を開けて外の空気を吸ったり、涼しい空気にあたるのも良いです。アイスなど冷たいものを食べるなどしてクールダウンするのも効果的です。

 

遠くを見る、眺める

目の動きを少なくするために出来るだけ遠くの景色を眺めましょう。遠くのぶれない風景を見ることで、不快感が軽減できます。

 

休憩する、寝る

症状が軽いのであればストレッチなどで体をほぐします。頭を動かさないように安静にし、横になれる状況であれば横になって休みます。そのまま寝てしまうことが、体を休めるには一番効果的です。VR酔いは時間が経てば治ります。

 

VR新技術への期待

2016年4月、アメリカミネソタ州の総合病院で、VR酔いを防ぐという技術を開発したという報道がありました。頭につけた電極から微量の電気を送り、VR上での動きに合わせた信号を神経に伝えることでVR酔いを防ぐというシステムです。これを商用化する予定もあるようです。

このような新技術によって、VR酔いがなくなる未来もそう遠くはないかもしれません。

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